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旅のきっかけ

サッカー大好きK氏がはるばる東京から遊びにきてくれることになった。仕事の都合で長期の休暇はとれないそうだが、せっかく来てくれるのであるし短い時間を有効に使ってサッカー巡礼の旅をすることになった。イギリスでサッカーの事は「football」と言い、数多いイギリス発祥のスポーツの一つであるし、それはそれは人気がある。あまりに応援に熱が入るために「フーリガン」と呼ばれる暴れ者も存在し、次回日韓ワールドカップ共催の際は、日本の警察官がはたしてイギリス人フーリガンをおさえることができるのか、警備対策は難しいだろう。

週に1、2回あるプレミアリーグ(日本でいうJリーグ)の予定を検討し、マンチェスターユナイテッドvリーズとニューキャッスルvサザンプトンの試合を選び、そこから日程を決めていった。マンチェスターユナイテッドは去年のトヨタカップでもおなじみ、人気、実力ともイギリス一のチームで現在プレミアリーグで第二位、対するリーズは第一位と言う訳でねがってもない首位決戦となるべき試合!のはずだった。。。ところが、ところが、99年年末までは予定されていたこの試合、マンチェスターユナイテッドが1月初旬にブラジルで行われたワールドチャンピオンシップに出場の為、なんということか、試合予定の2週間前になって突然キャンセルされてしまった。おいおい、そんな予定もっと早くからわかるだろう!と憤りをおさえつつ、楽しみにしているK氏に何と言って報告すればいいんだ、と慌てていたが、実際K氏に電話すると「あ、そう、それならロンドンのチームにしようか。」と非常に落ち着き払った態度。一度スター揃いのマンチェスターユナイテッドを見たかったミーハー根性まるだしのこちらはがっかりでも、ねっからのサッカーファンはこんなことでは振り回されないのね。という事で急遽アーセナルvサンダーランドのチケットを手配した。これで週末両日のサッカー観戦が決定したのでありました。


アーセナルはロンドンベースのサッカーチームのうちの一つで、ここも有名な選手がたくさんいる実力のあるチームだ。ホームはハイブリースタジアム、ロンドン市内の地下鉄ピカデリーラインのアーセナル駅の近くにある。土曜日、天気は曇り時々晴れ、風がふくと結構寒い。


お昼にケバブを食べてしっかりと腹ごしらえした後、ピカデリーラインにのってアーセナル駅を目指す。試合開始は午後3時だが、1時半頃には駅に到着。改札に向う途中でアーセナルのシャツを着ているサポーターらしき数人を見かける。改札をでるとすでにそこそこの人出で、道沿いに沢山の屋台がでていて、お菓子やらマフラーやら試合のパンフレット、サッカーグッズやらを売っていた。駅からの道順は確認していなかったが、数年前に来たことがあるというK氏のおぼろげな記憶と人の流れにそってそぞろ歩きしていると、だーんとでてきましたハイブリースタジアム!まわりは普通の住宅街だというのに、そんな中にいきなりスタジアムが存在しているのが不思議だ。撤去予定の、駅から遠ーく離れたおんぼろ川崎球場だってまわりはこんなに住宅なんてないぞ。(写真:普通の家の前庭に作られたティシャツ売りの店)

まだ時間が大分あるし、試合が終わる頃には真っ暗になってしまうので、今のうちだとばかり3人それぞれカメラを取りだして記念撮影に突入。そんな中、10代の女の子が人をかき分けながらスタジアム前の家々にチラシを配っていたのだが、騎馬隊の警官に運悪く見つかって職務質問を受けていた。警官の「何をしているんだ。」「雇い主は誰だ。」「国籍はどこだ。」の質問にほとんど呆然状態の女の子。英語がわからないらしい。そのうちに質問は「パスポートはもっているのか。」「難民なのか。」等とシビアな質問に展開していった。結局この女の子がどうなったのかはわからないが、難民を数多く抱えるイギリスの側面をちらっと見たような気がした。

チケットを手に、おすもうさんは絶対通れないような狭い入場口に進む。窓口でチケットをだしてようやくスタジアム内に足を踏み入れる。まずは席を確認しよう、と階段をあがると、目の前に綺麗な芝生が広がっていた。今日が全く初めてのサッカー観戦で日本でも見たことがないのだが、こうしたサッカー専門のスタジアムは最前列の椅子の目の前がもうサッカーピッチなので、とてもとても近くで見えるのだ。東京の国立競技場などはアスリート用も兼ねているので、ピッチを囲むようにトラックがデザインされている分、最前列といえどもかなり遠くから眺める感じになるのだそうだ。この日の我々の席は二段になっている観客席の下段の最後列で、上が覆われてしまっている分視角が限られてしまって角に設置してある大型スクリーンはよく見えなかったが、その分風にさらされることもなく、防寒上はよかった。

アーセナル応援の席に座って、K氏から配られたホカロンを腰にあてる。手袋をして、マフラーをしっかりまいて準備万端。時間が経つごとに席が埋まっていき、満席状態になった。両チームの選手が入ってくるのを拍手で迎える。どこからともなくアーセナル応援の歌が聞こえてくる。太鼓があるわけでも笛がふかれている訳でもないのに、純粋に声だけのメロディーは、とても純粋にサッカー初心者を感動させてくれたし、ただ大好きなアーセナルというチームを応援するんだ、というサポーターの連帯感が感じられた。

本当にあっという間の90分だったのだ。一度も飽きた瞬間がなく、90分が過ぎてしまった。アーセナルの選手がゴールを決める度に一斉にサポーターは立ち上がり、我々も立ち上がり、そのシュートが決まった瞬間を目撃し、一緒に感動した。確かに席からは遠くてテレビ観戦よりも見えずらい事もあった。けれどもそれはテレビ放送では見れない角度から目撃していたという事でもあった。スタジアムに足を運んだ全員が一緒に一喜一憂して、自分もその一部だったという経験は、プロ野球観戦の数倍も興奮するものだった。というのも、この日の試合は4対1でアーセナルの勝利。つまり相手チームのゴールも含めて、サッカーの試合の中で一番興奮する場面であるゴールを5回見れたのがおおきかった。




一夜あけて翌日は、午前10時30分キングスクロス発の電車に乗り込み、一路ニューキャッスルに向った。時差ぼけの残るK氏は、旅行記を書くのだとWindowsCE機を取り出したのはいいが、気づくと熟睡状態に入っていた。こちらはK氏に買ってきてもらった数冊の日本の雑誌をすみからすみまでよみまくる。約3時間半でBRにしてはめずらしく定刻通りの到着。ニューキャッスルベースのニューキャッスルユナイテッドというチームは、阪神のような黒と白の縦縞のユニフォームが特徴だが、駅からスタジアムまで歩く間にこのユニフォームを着ている人がやたらと目についた。ロンドンにはサッカーチームがいくつもあるからか、アーセナルの試合ではそこまでチームユニフォームを着ているサポーターは見かけなかったのだが、ニューキャッスルではあちらこちらに当然のようにユニフォームを着て、試合開始までパブでくつろいでいるのが当たり前のようだった。

我々もまだ時間があったので、昨日寄れなかった賭け屋に初挑戦する。イギリスは競馬はもとからサッカー等のスポーツからなんでも賭けにしてしまうので、街には必ず賭け屋がある。この日もスタジアム近くの賭け屋に入って配当などの書かれたボードを見る。まず、最初にゴールする選手、そして何点対何点でどちらが勝つか、という2点を賭ける、のだが、なにせ初めてなので用紙の書き方もわからず、鉛筆を取る振りをしながら同居人が隣のイギリス人の書き方を覗き見してくれた。K氏が「ニューキャッスルといえば、シラー、ファーガソンあたりがゴールしそうかなあ。」とつぶやいたが、ボートの賭け率の高かった選手を一人選んで、もう一人はかたくシラーを選び、3対1と3対2で賭けることにした。賭ける金額は自分で選べるので、どちらも3ポンドずつ、税金込みで3ポンド27ペンスずつ支払った。税金は前払いか後払いが選べる。(つまり、後払いは例えば当たって100ポンドになったとき9%の9ポンドを払うのだが、私はすっかり当たる気で税金を少なくしたかったので税金額が少なくて済む前払いを選んだのだ。まあどちらにしろ税金は取られるのだけれども。)


かなり風格のある駅(写真)をでてスタジアムに向う道すがらには中世の建物っぽい教会があったりして、こういう機会でなければ寄ることがなかっただろうニューキャッスルという街は、とても落ち着いた感じの印象だった。BRの駅から歩いて10分ほど、ちょっとした丘の上にそびえたつスタジアムは、街をみおろす感じで建っている。動画もとれるデジカメ持参のK氏は同居人にカメラを渡して「えー、ここがニューキャッスルのスタジアムです。非常においしい中華で腹ごしらえをしまして、これからここで試合観戦いたします。」とレポーター然としてカメラに向って微笑んでいる。

このスタジアムの収容人数はアーセナルのホームスタジアムとたいして変わらないのだが、広めにつくられているのではないかと錯覚する。とにかく広くて観客席も勾配がきつく設置されている。我々の席はちょうど角の4分の1円にあたる一角で屋根なしでかなり上に上った席。昨日より今日の方が明らかに天候も寒く、足先から寒さがじんじんとしてくる。K氏にもらったホカロンを昨日と同じ腰と靴の中にもいれることにした。この日はニューキャッスルのスター選手シラーを応援すべく来たのだが、どうもまわりの雰囲気がおかしい。。おや?なんと敵チームサウサンプトンの応援席だということが判明。すぐ横に警官隊が立っていて、どうも警官隊よりあちら側がニューキャッスルの応援席のようだ。うーん、これは下手に応援するとやばいか?


スタジアムが広いのと席がかなり上だったので、今回はケニア旅行の為に購入した双眼鏡で選手を追う。表情はこれでよく見えるのだが、双眼鏡で見ていると全体の動きがわからなくなってしまい、一長一短。おっ!ニューキャッスルに点が入った!いれたのは誰だ!えっ、ファーガソン?もしかしてK氏がコメントしてたファーガソン??どーーーして買わなかったのだろう。。

すぐ隣では皆立ちあがって拍手しているが、我々の座っているサウサンプトンサポーターの一角はまるっきりお通夜の状態。誰も話さずじっとニューキャッスルのゴールを見据えていた。それでもすぐに悪夢を忘れようとサウサンプトン応援の歌が始まったが、この後はシラーがファールキックをはずしたりしたが、それでも結局ニューキャッスルの殿様試合で5対0でサウサンプトンは敗れる。途中で席をたってしまうサウサンプトンサポーターも数人いたが、これも無理もない程圧倒的にニューキャッスルペースの試合だった。結局賭けは最初の段階ではずれたが、5-0というスコアはそうそうつくことがないので、これを当てた人は相当高配当だったに違いない。帰りの電車には我々と同じようなゲーム帰りの人がちらほらいて、ロンドンまで一緒だった家族もいた。帰路でもK氏は熟睡状態、電車は定刻よりも早くキングスクロスに到着した。
週末両日のサッカー観戦を終えて我々は車を借りてピークディストリクトに向った。これはマンチェスター南東部に広がる国立公園一帯のことで、ロンドンから車で約3時間、300キロ位のあたりだ。この日は天気が良かったのでまずベイクウエルという街郊外にあるチャツワースというデヴォンシャー公爵の館に向う。冬の期間は閉館されていて中には入れなかったが、なかなか荘厳な館を背景に、広大な敷地には川が流れ鹿のような動物が放し飼いされているようで、その自然の美しさを見ながら散歩した。ロンドンばかりではなく、イギリスの田舎をK氏に見てもらおうという企画だったのだが、どうやら気にいってくれたようだった。昨日まで雨だったようで地面はぬかるんでおり、いかにも観光客のわれわれは恐る恐る滑らないように歩いていたが、犬を連れて散歩にきていた家族連れは皆さん長靴をはいて軽快な足取りだった。

晩はバクストンという街近くのたった3室しかないファームハウスに泊ったが、丁度客室を改装したばかりだそうで、部屋は広くバスタブ、洗面台も新品の輝き、非常に快適な宿だった。朝食はもちろんイングリッシュブレックファスト、60代であろうと思われるおばさまが真っ白のエプロンを着けてにこにこしながら給仕してくれた。


最終日の予定は特に決めていなかった。というのも、マンチェスターユナイテッドのホームスタジアムであるオールドトラフォードではスタジアムツアーがあるのだが、K氏が持参してくれた「地球の歩き方イギリス編」の中では、「明日いきなりスタジアムツアーに行きたい(←我々の状況)といってもまず無理。まずは予約を。」と書かれてあって、さすが一番人気のマンUは違うんだ、と失望していたのだ。とはいえ、せっかくマンチェスター近くまできてるのだから、ツアーは無理でもスタジアムを拝んでこよう、ということになり、まずマンチェスターに向った。(写真:マンUのホームスタジアム)

元々調べていなかったので、詳しい地図もなく適当にマンチェスター市内を走っていたが、突然K氏が「あ、オールドトラフォードにはこっちの方向!」と標識を発見し、さすが興味ある人は集中力が違うと感心。その後も標識を最初に発見し続け、なんとスタジアムに辿り着いた。ほとんど空の駐車場に車を停めて、だめもとで受け付けで「ツアーに参加したいのだけど」と言ったら「3人?次の回は11時40分よ。」との答え。やった!

K氏の、まさか今回の旅でここまでこれるとは思わなかったの思いが絶頂に達したようだった。ツアーが始まる時間まで、目つきが変わったように展示してある優勝カップやら交換したヨーロッパのチームのユニフォーム、新聞をくまなくかじりつくように見ている。


スタジアムツアーは試合のない日に限り、選手のロッカールーム、プレスルーム、ビップルームを解説付きで見てまわれるものだ。さすがここ数年人気、実力ナンバーワンチームのホームスタジアムだけあってお金も潤沢なのだろう、ハイテクを駆使して青々した芝生は保持され、今後1万2千人分のシートが増設されるという改装工事が行われていた。ゴール後には赤いシートに白地で、大スポンサーの「SHARP」の文字が浮かんでいた。このスタジアムが歓声に包まれているシーンを想像するだけで鳥肌がたちそうになった。

最後にお土産店で、皆一緒にベッカムやギグスの笑顔と共にプリクラにおさまり、K氏はネクタイ、マウスパッド、バッジやらをどっさり買いこみ、大満足のご様子。マンチェスターを出発し、サッカー巡礼としてはなかなかの旅だったのではないだろうか、と自我自賛状態になりながらロンドンへの帰途についた。





2度目のサッカー観戦


前回サッカー大好きK氏がはるばる東京から遊びにきてくれたのを機に、プレミアリーグ観戦を体験できた。プレミアリーグも終盤になると優勝争いと共に、3位までが資格のある来年度のヨーロッパチャンピオンズリーグ出場権をかけて熾烈な争いになるし、下位チームは2部リーグへの入れ替え戦に戦々恐々となる。BBCテレビでは毎週一回、以前日本のチームにも参加していたリネカー氏がメインキャスターをつとめる「Match of the day」というサッカー番組を放映しており、生で試合を見た後にテレビで再びゴールシーンを見なおしていると、またまた興奮してくるものだ。前回生で試合を見たし、段々メンバーの名前や顔がわかってくるとより愛着がわいてきて、実はここ最近にわかアーセナルファンになっている。

2000年2月12日の時点で、プレミアリーグ一位はマンチェスターユナイテッド、二位リーズ、そして三位がわがアーセナルなのだが、上位2チームは試合消化数が1つ少ない分有利、アーセナルと四位のリバプールはほとんどかわりがなく(勝ち点は同じで得失点差の違いのみ)、段々調子をあげてきたチェルシーが五位にひかえている。前出のように、プレミアリーグで優勝が難しいとなったら、上位チームは来年度のヨーロッパチャンピオンズリーグ出場権をかけて三位内にはいることが重要になってくる。現在の状況では、その三位の位置をアーセナル、チェルシー、リバプールという強豪チームが椅子とり合戦をしているようなものだ。そして、そのアーセナル対リバプールの試合が、2月13日アーセナルのホームスタジアムで行われた。好カードでもあるし、なにしろにわかファンになったものだから、またしてもチケットエージェントに手配を頼んだ。元値は18ポンド40ペンスだが売値は60ポンド、約3倍だ。(しかし日系エージェントに電話したら100ポンド以上だったのでびっくりした。)もしかするとダフ屋で買ったほうが安くあがるのかもしれないが、値段の交渉などが面倒だったので、60ポンドでチケットをお願いした(ますます貧乏になっていくがもう誰にも止められない。K氏のせいだ)。


試合は午後4時開始なので、2時30分ころ家をでて、まずは賭け屋に立ち寄る。アーセナルのHenry選手がファーストゴーラーでアーセナルの2対1の勝利、同じくアーセナルのPetit選手がファーストゴーラーでアーセナルの1対0の勝利、そしてアーセナルが3対1で勝利、の3面ばりで賭ける。それぞれ2ポンド50ずつの賭けだが、当たれば近くの和食屋でビール付でご飯がたべられそうだ。(写真:当日の試合プログラム。写真の選手は左からSuker選手(FW)、Henry選手(FW/個人的に一番カッコいいと思っている選手)、Ljungberg選手(MF))

最寄駅のカムデンタウンからバスでフィンズベリーパークに向かう。前回は地下鉄でアーセナル駅に行ったが、フィンズベリーパークはアーセナルの次の駅なので、そこから歩くことにした。バスだと70ペンス(約120円)だが地下鉄で向かうと中心部を経由しないといけないので1ポンド80ペンス(約300円)かかる。バスを待っている間、アーセナルのユニフォームを着た4人組みが車でスタジアム方面に走っているのを発見した。駐車場はないが車でスタジアム近辺に移動する人が多いようで、バスもなんとなく混雑している通りを進んで、3時20分ころフィンズベリーパークに到着。さて、ここからはStTomasSt.をスタジアム方面に歩けばいい、と地図を確認、、、しようとしたが、その必要がないほどたくさんのチームユニフォームを着ている親父や子供が群れになって歩いていた。うーーーん、すでに気分はわくわく。

道は一本道で6,7分も歩けばスタジアムが目の前だ。途中途中にハンバーガーなどの屋台がでている。パブも一軒発見。もちろんビール片手の親父が多い。周りは本当にただの住宅街なので、サッカー好きでなければごみだらけにされたりで大変だろうな、と思う。住宅街といっても、いわゆる良いエリアの綺麗な住宅が立ち並んでいるわけではないので、雰囲気はどよーんと澱んだ感じだ。そんな中にひっそりとスタジアムは存在している。マンチェスターユナイテッドの近代的で綺麗にペイントされた馬鹿でかいスタジアムを見た後では、アーセナルのスタジアムはより一層くすんで見える。野球でいえばマンチェスターユナイテッドは読売巨人でそのスタジアムは東京ドーム、アーセナルのそれは取り壊される川﨑球場に通じるものがあるのだ。(←だからアーセナルが好きになったのかもしれない。)

スタジアムにはいる前に、小腹がすいていたので、前回写真をとったフィッシュ&チップスの店でチップスを買うことにした。前回同様、結構人が列をなしている。店に入るとおやや?そこはめずらしく中華系の経営している店で、真っ赤な中国風のぼんぼりが飾ってあってちょっと不思議だ。テイクアウトのチップス90ペンスはまあ平均的値段だが、味はそれなり(カムデン駅前のチップスは一ポンドでジャンクフード好きにとってはたまらない味)。しかし、まわりが住宅ばかりの中、試合開催日には相当数のお客がみこめる角地に、イギリス人のソウルフードのフィッシュ&チップス店を開店させるとは、中国人の商才おそるべし。

今回の席は前から13列めのコーナー付近の席で、前回よりは視界が開けているが、ボールの蹴られた角度などはちょっとわかりずらい。丁度角地に設置された2台のテレビ画面では、今日の試合を前イングランド監督で最近プレミアリーグ監督に復活したホドルが観戦にきていることを映し出していた。この監督さん、「身体障害者は、前世の悪行の罰でそうなったのだ。」という問題発言をして代表監督を解雇された人で、そのせいだろうか、ホドルが映ると周りからはブーイングの嵐が起こった。丁度試合開始10分前に席について今日出場する選手のアナウンスを聞く。相手チームのリバプールにはMichael Owenという昨年度得点王のイングランド代表FWがいるのだが、この日はけがの為不出場。アーセナルFWには、Dennis Bergkampというオランダ代表選手が久しぶりにカムバック、フランス代表FWのHenryと2トップを組むことになり、ファンの暖かい拍手で迎えられた。

サッカーのことは詳しくないのだが、今手元にある資料によると、アーセナルの有名選手22人のうち、出身国の代表選手が16人、しかもEU内は選手の移動が自由なので外人枠にもならないから、それこそ、フランス代表、オランダ代表、スウェーデン代表などがチーム内にごろごろいるのだ。もちろんイングランド代表も多い。これはアーセナルに限らず、どのチームもそうしてイギリス以外の国から強い選手をひっぱってきて編成しているので、プレイの質が高いのも納得である。


さて、4時になって試合開始。最初10分ほどは散漫なボール展開だった。隣に座っていたお兄ちゃんは相当のアーセナルファンらしく、応援の歌や声援をつばをとばしながらどす太い声で張り上げている。ちょっと下町なまりがあるので、隣で声をからしている割に何と言っているのかよく聞き取れなかったが、途中途中クリアーに聞こえてくるのは、パスをミスすれば「F**K OFF!」、相手にカットされても「F**K!!」なので、この試合中で1年分の4文字言葉を聞いたような気分だった。そんなワーキングクラスどっぷりの感じのお兄ちゃんだが、途中席を立つときはきちんと「Excuse me, please.」「Ta.(=Thankyouの意味)」と言いながらにこっとしていい感じだった。 (写真右:中央に、交代に備えてウォームアップするSuker選手)

賭けもしたものだから、試合ではPetitが60倍(150ポンド相当)をしょって走っていたし(←不謹慎きわまりない?)、アーセナルのホームゲームはここ最近負けがなかったので、当然勝つだろうと思っていたが、最初のゴールはリバプールの22番カマラというギニアの選手にゴールを許してしまった。後半になってアーセナルはさえないMFのPetitが交代、FWのBergkampも、ファン待望のSukerと交代して、彼は逆転の望みをつなぐ素晴らしいコーナーキックや、Henryにもおしいヘディングがあったが、結局最初の一点が決勝点になってしまい、アーセナルは1-0で破れた。。確かにリバプールのディフェンス陣は素晴らしかったし、キーパーもよく止めていたし、アーセナルより動きが良かった。しかし、この一敗は、前出のプレミアリーグ三位獲得に向けて手痛い一敗となってしまった。

前回はサッカーを生で見るという事に感動し、今回は贔屓のチームとしてアーセナルを応援する側にたって、負けを経験した。サッカーを知らなければただの試合結果なのに、はまり込んで選手の顔や調子がわかってくると、監督の試合後の苦渋のコメントが胸に痛くつきささる。あと数ヶ月でリーグが終了するまで、残り試合13試合、どこまでがんばってくれるのだろう。ここからはにわかファンなりに一喜一憂していきたいと思う。がんばれ!アーセナル!(←と言うわけで、ミーハーな私は、外見からもアーセナルファンと一目で分かるように、アーセナルの愛称Gunnersのマークが透けてはいっている、まっ黄色のレインジャケット(下の写真)をご購入。これを着て今後も応援するぞ。)

あびだよりについて

このブログには過去の思い出から現在の猫たちとの生活までが保存されています。London Storyは1998年から2000年までの在英時代の記憶のかけら、Catsにはブログを始める前の記憶のかけら、そして2004年から始めたあびだよりには現在一緒に暮らしている猫たちの様子をアップしてます。

以前使っていたブログツールがサービス終了したこともあり、MTに移行する以前に頂いたコメントが復活できなくなってしまいました。これまでコメント下さった方、申し訳ありません。ぺこり。

ゆっくりペースの更新ですが、たまに覗きに来て下さると管理人は喜びます。多分、猫たちも。

About Aby Family

3匹のアビシニアンファミリ

  • 2001年7月30日生まれ親父。2010年5月21日虹の橋。      
  • 2005年1月10日生まれ奥さん。
  • 2006年4月26日生まれ第3女子。


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