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イギリスはねずみも多い
それはある晩突然起こった。同居人がねずみの死体を台所の床に見つけたのだ。実はそれ以前にも黒い影が床を動いたような気がする、という事があったようなのだが、この日いきなり成仏して表れたのだ。この死体は同居人が30分程かかって片してくれた。

それでは終わらなかった
それから1ヵ月程経ったある晩、またしても同居人が真っ青な顔をしてダイニングキッチンから避難してくる。本棚の下の方から何か音がすると言うのだが、気味が悪いのでその晩はそれ以上追求せず。翌朝、買い置きしておいたキットカットの端が包装紙ごと噛み砕かれてぼろぼろになっているのを発見。後片付けをしながら気持ち悪さがこみあげる。

誰かにねずみ退治用の餌があると聞いた事があるのを思い出した。でもどこに売っているのだろう?地元のスーパーに行くと殺虫剤やノミ退治用はあってもねずみ用はない。念のために近所のペットショップに入って聞いてみると、うちには殺す為のものは一切置いてない、と言う。ハムスター用の餌を売っているくらいだから当たり前か。そのかわりネズミトラップなる罠ならあるというが、生け捕りにしてもその後の処理に困るので店をあとにする。

友人に相談すると、それはねずみに間違いない、どこかにねずみが通る穴があるはずだからそれを見つけて穴をふさいだ方がいい、と忠告される。もっともだと思い台所近辺を探すとシンク下の配水管まわりに若干スペースがあるのを発見。厚いゴム板みたいなものを貼り付けてふさぐ。やれやれ。

一時休戦
その後は不審な音もなく、被害もなく平和な生活が戻る。やはりあのスペースだったのか、と実感する。毎朝ふさいだゴム板がはがれたりしていないか確認する日々が続く。

休戦中止
それは日曜日の晩だった。寝室で映画トレインスポッテングを見ていた時、ふと視線を台所に移すと床に一匹のねずみがいた。初めて目にするねずみ、声もあげられず固まってしまうが、敵も同じくぴくりとも動かずこちらを見ている。もちろんその後叫んで七転八倒する。


時を同じくして捜し求めていたねずみ退治用餌を友人がもらってきてくれた。話しを聞いた友人の大家さんが持っていた餌を分けてくれたのだ。人の親切が身にしみる。ありがたい。大家さんによるとねずみは家の電気コードなども齧って駄目にしてしまうから気をつけたほうがいいとの事。なるほど。さっそく説明書を熟読する。それによると、餌は遅効性の毒入りの為死体を見る事はほとんどないという。袋を開けると麦みたいなものと、いかにも人工的な着色の緑色の物質が混在している。紙に分けてねずみが通りそうな箇所にしかけてみる。(写真:ねずみの毒入り餌)

終戦間近
翌晩ふとダイニングキッチンに行くと、右側の床面をなにやら黒っぽい影が動くので、慌てて避難。数日後夜中に台所に行くとまたしても黒い影がよこぎる。この家はポルターガイストか、としばらく落ち込む。しかけた毒入り餌はまわりが散らかっているのでどうやら食べているようだ。しかし最近は午後11時を過ぎると悠然と活動しているようなので、再び穴発見につくすが発見できず。その為一番怪しい台所近辺の、部屋にでてこれそうな箇所を全てふさぐ事を思い付く。ダンボールを切り取ってスペースをふさぎ、餌は中にしかける。数日後しかけた餌を確認すると食べているようだ。でもそのまま部屋に出る事はできないようになっている。これで一件落着か。

学んだ事
ねずみ、おそるべし。
平和な日々
数ヶ月前に台所床にある一番ねずみの通路としてあやしかった隙間をダンボール紙でふさいでから、すっかり音沙汰がなくなった。念のためにふさいだ通路には毒入り餌をしかけておいた。1ヵ月位経った後にダンボールをはずして餌をチェックしてみるとほとんど食べられていて、小さな黒い塊の糞らしきものが散らばっていた。やはりここが通路だったか。餌はなくなっているし、あのねずみが死んだのか今だ元気なのか知る由もないが、とにかくこちらは心落ち着けて生活ができそうだ、と思ったのはつかの間だった。

げげっ
それは突然やってきた。いや、実はあまり気にしないようにしながらも心にひっかかっていた事実があった。それはキットカットの包み紙の銀紙を丸めてごみ箱にいれたつもりがこぼれてしまったようで、ずーとごみ箱の影に隠れていたのだが、この銀紙が非常に細かくちぎられていたのをある日ふと見つけてしまった。キットカットといえば以前包みの上からねずみにかじられてやられている。その時のくずと似ていたのだ。それでも夜にかさかさ音がすることもないし、被害もないし、あまりねずみを連想したくないあまり見てみぬふりをしていた。

ぎあゃっ
それは旅行にでる前夜だった。同居人は既に寝ていた。こちらも旅行の用意も大体終わりさて電気を消してと床についた。3分くらい経ったところで、確かに聞いた。

「カサッ カサッ」

台所の方からしてきた紙がすれるような音だった。ため息と共に起き上がりダイニングに何か食べ物を置き忘れていないか確かめなくてはと思った。おそるおそる電気をつける。音はやんだ。そろそろとダイニングテーブルに近づく。













。。。。。またしても見てしまった。。。。。

目の前をねずみがささっと走り去っていった。声はあげなかったと思う、しかしどうやら驚きのあまり飛び跳ねてしまったようだ(全く覚えてない)。どしん、という音がしたのだろう、同居人が目をさました。ああ、これでまたねずみとの戦いも初めからになってしまった。気持ち悪さ、くやしさでしばらく呆然とする。



酒池肉林
とにかく旅行に行く予定だったので、その忙しさもあった。ねずみ再進入の経路も発見できないまま旅にでてしまった。チョコレートは冷蔵庫にいれたしとにかく数日はねずみの姿を見ることもないし、と思ったのが甘かった。

旅行を終えて夜11時頃に帰宅した。ドアをあけてまずは電気を点けて、、

「カサッ カサッ」

「えっ???」

確かに今までねずみとよく遭遇するのは午後11時前後だ。しかし帰ってきたその瞬間ですか。。。その場は床を踏み鳴らして音をたててしばらく様子を見たが動く物体はない。こちらも荷をほどいたり留守の間の整理があるからそれどころではない。出かける前に部屋を掃除して行ったつもりだったが、プリンターの横に食べかけのひからびたソーセージみたいなものがころがっているのを発見。なんだこりゃ、と思ったが、同居人がごみを散かしたのかと思ってそのままティッシュにくるんで捨てた。

翌日洗濯したり掃除したりが一息ついて、友人から送られた箱を開けた瞬間腰が抜けそうになった。間違えなくやられている。ねずみの仕業だ。異様な匂いがしたのは「だしでんねん」(顆粒だしの素)がかじられていたからで、昨日のひからびたソーセージはかりんとうがやられたからだと判明。しかしこの箱というのは日本の海苔の缶詰がはいっているような深さは15cmくらいはあるもので、一体どうやって進入したのか全くわからない。帰ったら食べようと楽しみにしていたかりんとうを食い散かしたばかりか、箱から1mは先のプリンター横まで持ち出して食っていたというのがにくたらしい。しかも掃除してみると部屋の広範囲にわたって相当数の糞があるのを発見。やつら、留守中相当の宴会騒ぎだったに違いない。最初30分は落ち込んでいたが段々はらわたが煮え繰りかえってきた。


毒餌再び
今までの経緯を考えるとやはり一番怪しい経路は台所床近辺だ。以前ダンボール紙でふさいだのは確かに効果があったのに、としばらく考える。もしかして、と思ったことは、ダンボールは15cm程の高さだがその上から乗り越えてきているかもしれない、という事だった。とりあえず手元にダンボールがなかったのでガムテープでもう数cm分ふさぐことにした。もちろんその中には毒入り餌を置いた。無用な殺生はしたくないが、かりんとうの恨みははらすぞ。念のため冷蔵庫横にも餌を置いた。これでしばらく様子を見ることにする。(写真左:怪しい進入経路 写真右:毒入り餌)


学んだ事
ねずみはしつこい。




その後・・・




金曜日
一週間も終わりの金曜日だった。洗濯物を片づけようとたんすの一番下の引き出しを開けると、なにやら黒いごみのようなものがしまってあったパンツ類の上にちらばっている。おや?これはなんだ?と思った瞬間だった。


「うぎゃああああ!」


と叫んだと記憶している。こともあろうに、たんす最下部の引き出しの中でねずみが動いているのをみてしまったのだ。おいおい。。すぐさま引き出しを閉め切って呆然とする。こんなのあり??今住んでいるフラットは好きだけど、この時ばかりは真剣に引っ越しを考えた。電話帳で駆除してくれる仕事を探してみたが見つからなかったので、結局熟考の末、大家さんに助けを求める手紙を書いた。一階が彼の事務所なので、ドアの下に手紙をはさんでおく事にした。

土曜日
寝室にたんすがあるので、起きてもそろそろとたんすから遠ざかるようにして歩く。お昼前、同居人は寝室のベットの上で雑誌を読んでいて、私はダイニングテーブルでPCにむかっていたその時、視界に何か動くものがあったので寝室の方をむくと、またしても、ねずみがもそもそ歩いているではないか!こっちがひいい、と声をあげたので気付いた同居人もその物体に気がついた。ねずみは私の方向に歩いていたのですかさず寝室へ逃げてドアを閉めた。さすがにまっ昼間からでてくるなんて。。

しばらく寝室のドアのガラス越しにねずみがいる部屋の床を見ていると、あ、いた!掃除機の影にかくれて顔だけ寝室にむいているねずみ発見!ドアに隔たれている安心感で観察していると、あやつ、こそこそ動き出した。体長6cmほどの思ったより小型タイプでしっぽが体長と同じくらい長い。しかし、なんだか動きが鈍いよう。そんなうちに寝室のドアにちかづいてきたので、一歩あとずさりする。ドアは木のドアで下のカーペットとの間に2cm足らずの隙間がある。まさかと思って、隙間をふさぐようにスリッパをおいた。同居人と私は反対側の壁にひっつくようにドアの下に注視していると、スリッパがちょっとずれて、長い尻尾が寝室の床に見えた!


「やばい!」


と叫んだ瞬間、同居人が手に持っていた雑誌をドアに向って投げつけた、がこれがいけなかった。ねずみもびっくりしたのだろう、あの2cm足らずの隙間から寝室に突入、たんすの下に逃げ込んだ!こっちは人間様2人ともあわわ、あわわと叫び続けていたが、こっちは地団太を踏みっぱなしで、腰が抜けるまえに慌ててダイニングに逃げる。

一応寝室のドアをしめて(全く用をなさないが)今後の対策会議をひらいて、とにかく金曜日の件といい今回はたんす付近が超あやしいので、ねずみとり器を買ってきてしかけよう、という結論に達した。近所のペット屋にプラスチックの生け捕り用があったのを思い出したのだ。さっそく行ってみるとカウンターにでっぷり太ったトラネコが3匹ぐたーと寝ていた。ああ、猫が飼うことができたらいいだろうが、ペット飼う事は禁止のフラットだし、いずれ日本に戻ることを考えると躊躇してしまう。ご主人に「マウストラップが欲しい」と言ったが、なんと売り切れ。結構売れ行きが良いって事か?がっかりして聞かれもしてないのにたった今部屋でねずみと遭遇して、、、と愚痴ってみたら「この道を下ったところのLeymondでも売ってると思うよ。ただし殺す用だと思うけど。」と教えられた。ええい、この際とにかく何かしないと。


教えられた店はペンキや日曜大工用具を売っている店だったが、たしかにあった。すごく単純なねずみとり器だが、お店のお兄さんに使い方を教えてもらうとこれが強力で、ボールペンのキャップが割れてしまうほどなのだ。お兄さんに「ねずみの通りそうなところに仕掛けて、毎日チェックするんだよ。死体は臭うからね。」と念をおされた。うぇー。。。

ひっかかった事を考えて、長細い箱の奥にチョコレートをおとりにして罠をしかけて部屋の2個所に置いた。はたして上手くいくだろうか。

日曜日
その後ねずみを見ることなく、たんすは封印されたまま、罠にもひっかからずに日曜日は過ぎていった。

月曜日
土曜の昼間に最後に見てから丸2日がたったので、今日は同居人にお願いして問題のたんす一番下引き出しを開けてもらうことにした。実はここには手編みのセーターがあって、齧られた後のような毛玉の塊を先日引き出しを開けた時に見てしまったので、捨ててしまおうと思ったのだ。しばらく見てないとはいえ、もしかしたらまだいるかもしれないし、すぐに逃げられる態勢をとりつつ同居人がちょっとずつ開けてくれる。幸い何も音はしないのでセーターを取り出してもらうが、やはり相当食いちぎられている様子だった。その他にも糞をまかれたパンツ類を捨てた。他の引き出しも恐る恐る開いてもらうが、やられたのは一番下だけでほっと安心する。


掃除機をかけようと引き出しをぐっと引き出すと奥部分の1cmの厚みはある木板ががっちり丸く齧られているのを発見した。やつめ、たんすの下に潜り込んでから、ひたすら木を齧りつづけて隙間をつくり、人のセーターでぬくんでいたな。齧る音はさすがに聞こえるだろうから、旅行中にやられたのだろう。同居人が隙間をテープで塞いでくれている間、ふっと思いたって懐中電灯でたんすの下を照らしてみた。









あやや、いたあ。。。








懐中電灯がたんすの足の部分にへたっと寝そべっているねずみのうつろな目を照らした。しかし、やつは動かない。というか今までがたがたやっているのだから逃げるなりできたはずだ。2度目に懐中電灯で照らして成仏している事を確認した。台所に置いた毒入り餌を食べたからか、かりんとうの食べ過ぎで糖尿になったのか、ずでーとのびきってしまっている。おいおい、またしても死体処理か、と同居人が顔をくしゃくしゃにしている。(注:「そのいち」参照)

段々と一度目の死体処理の記憶が同居人の記憶にまざまざと蘇ってきたようで、今日は色々あったからまた明日にしよう、とかつぶやいている。こちらは50ポンドで人を雇おうと提案してみるが、そのうちゴム手袋、ほうきとちりとりを手にしながら、



「人間は畳の上で死にたがり、ねずみはたんすの下で死にたがる。」


とぶつぶつ読経のように繰り返しながら、40分かかって処理をしてくれた。死体をちりとりに移した時の、あの腕に感じるちょっとした重さがトラウマになりそうだ、と言い残して同居人はごみ捨てに行ってくれた。感謝、感謝。

こうして今回の短くもすったもんだのねずみ騒動は一応の終了を迎えたのでありました。

学んだ事
見逃すな、たんすの下に、ねずみあり。

蜂編

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イギリスは蜂が多い
イギリスは蒸し暑くなる事があまりないので、一般家庭には冬の寒さに備えてラジエーターはあるがクーラーはない。つまり夏の間は家の窓を開け放しておけば、風が通って過ごせるが、網戸がないので当然虫が入ってくる。大体は蝿か蜂で、騒がず放っておくといつの間にかまた外にでていく。

蜂にさされる
98年9月のある日、家でたまたまスリッパを履かずに歩いていると、左足人差し指のあたりに激痛がした。ひょいと足を上げてみるとカーペットの上には瀕死の状態の蜂が。。どうやら前日から家に入り込んでいた蜂が弱ってカーペットの上でじっとしていたところを、上から踏んづけてしまったらしい。ショックで痛みは増し、わめこうが叫ぼうが激痛が足の先から広がっていく。しかし一体どうやって処置をすればいいんだろう?

対処の仕方
偶然薬箱の中に救急の小冊子が入っているのを思い出し、その「蜂にさされた場合」というページをめくる。
1.まずは刺した蜂の針がまだ患部にささっているかを確認する
2.ささっていたらそれを取り除く
3.爪で圧迫し傷口から毒液を絞り出す
4.冷たいタオル、流水等で患部を冷やす(血管が収縮し痛み、腫れを一時的におさえられる為)
5.抗ヒスタミン軟膏を塗る

蜂のアレルギーは反応が早く生命にかかわる事もあるという。つまり、一度蜂に刺されるとその毒素に対する抗体が体内にでき、二度目に同じ蜂に刺されるとその毒素が反応してアレルギーショックを起こすらしい。

予防
蜂は匂いに敏感なので天然甘味料の匂いによってくる。香水、ヘアスプレー等にも反応。騒ぐと余計に攻撃的になるので、静かにやりすごすか、殺虫剤をかけて攻撃を弱める等で対処する。

学んだ事
蜂、あなどるなかれ。
イギリスの郵便は、一般の郵便、葉書などがロイヤルメイルによって、2kg以上の小包や国際エクスプレス便などはパーセルフォースという別会社経由で届けられる。くせものはこのパーセルフォースだ。本当にサービスが悪いというか、全くうまく機能していない会社としか思えない。今まで何度怒ったり泣いたことか。

①荷物が消えた?

それは渡英まもない夏のある日。不在票がパーセルフォースから届いていたので、週末に荷物を取りに行った。不在票を渡すと係員が荷物を探しにいったが、なんと荷物はいまだに車に乗ったままなので、今は受け取れないと言う。数日後なら大丈夫だからと言われて一旦退散。この頃は渡英まもなかったので、そんなものかと思っただけだった。

再び数日後に出向くと、今度は違う係員が荷物を探しに行って、戻ってくると「どうもこの不在票の荷物以外にもあなた宛ての荷物があるようだ。だけど今それが見つからないから、また今度取りに来るか電話してみて。」と言われる。この日は日本から送ってもらった本の荷物だけを受け取り、他の荷物って何がきたのかな、と考えながらうちに戻る。

数日して電話して他の荷物が見つかったのか確認しようとすると、それは既に署名もされて受け取られていると言うのだ!そうなると考えられるのはうちの階下に住む誰かが代わりに受け取っておいてくれたとしか考えられないので、階下の3部屋宛てにメモを残した。結局誰も荷物は受け取ってない、というので、再びパーセルフォースに電話する。

けれども相手は「とにかく署名もあって受け取りは済んでいる!」としか繰り返さないので、こちらはこちらで話した係員の名前を書き留めるべきだったと思いながらも、かなりかちんとくる。しかし、よくよく署名の名前を読んでもらうとそれは先日本を受け取った時の自分の署名だという事が判明。その荷物は確かに受け取った、だけどそれ以外に私宛ての荷物があると言われたのだ、と何度説明してもそんな荷物はないと向こうも譲らない。

結局、こちらも待っている荷物もなかったし、その後日本の誰からも荷物が返送されたとも何とも言われなかったので、やはり第2の荷物がある、という事自体が間違えだったらしい。パーセルフォース、いいかげんにせーよ!(パーセルフォース編はまだつづく。。)

 
②クリスマスプレゼントはいずこ?

イギリスは、というかヨーロッパ各国そうだと思うが、11月頃からクリスマスショッピングの人達でごったがえす。ロンドンももちろんで、きらびやかな飾り付けをされたウィンドーを見ながら、今年一年お世話になった人や可愛い親戚の子供にプレゼントを選ぶというのは案外楽しみだったりする。
そのかわり遠隔地に住んでいて直接会えないとなればそれはやはり送らざるを得ないので、宅急便のないこの国では郵便局の混み方も尋常ではない。遅延を避ける為にやはり一番いいのは、ちょっとでも早め早めに送っておくことだろう。

そんな訳で99年日本向けクリスマスプレゼント達は早めに購入され、郵便局で売っているダンボールにそれぞれ荷分けされた。日本までは航空便で約7から10日間かかるから、まあ遅くなったとしても12月初旬にだせば十分クリスマス前には配達されるだろうとふんで、せっせとダンボールを抱えて郵便局にむかった。

郵便局のカウンターが空くまで列に並んで、いざ自分の番。ダンボールを計量機にのせて重さをはかり切手代を支払う訳だが、ここにきて一番大きかったダンボールが2kgを100グラムこえていた。郵便局からsmall packet扱いで送れるのは2kgまでなのだそうで、それを超えるとあのparcel force扱いになるのだそうだ。一瞬ドキリと心臓がうつのがわかる。

今思えば100グラムくらいのこと、荷物を空けて何かを取り出しても良かったのだが、せっかく綺麗にパッキングもしてあったし、仕方なくパーセルフォースで送ってもらう為に別の送付表に書きこむ。再びカウンターに戻り、控えをもらって、うまく届きますように、と祈りながら郵便局を後にした。控えは絶対なくせない

しばらくすると、日本からクリスマスプレゼントが届いたよー、と連絡がぼちぼちくるようになった。しかし、クリスマスになっても、パーセルフォース扱いで送った先からは連絡がない。パーセルフォースは本当に期待を裏切らないと、内心「ああ、やっぱり」という気持ちで一杯のままクリスマスを過ごした。確認するとやはり送付先には届いてないというので、クリスマスが終わって閑散としている郵便局へ出向いた。控えを見せて事情を話すと、紛失した荷物を調べてもらう為の書類を渡されたので記入する。「はい、それじゃあ、この書類をまわしておきますね。調べがついたら連絡しますから。」とやさしい郵便局のお姉さん。

この書類を出したのが年末の12月28日頃。ああ、あの緑と赤のクリスマスカラーでラッピングされたおもちゃたちは一体どこをさまよわされているのだろう。。

と、1月中旬になって、ひょこっと「プレゼントが届いた。」と連絡があった。せっかくのクリスマスプレゼントは時期を逃したものの、どうにか海を渡って配達されたのだ。しかし、まてよ、時期的に紛失したと書類を書いてから丁度いい時期に届いてるぞ。きっとパーセルフォース内で12月中はほっておかれていたに違いない。くそう、なんてこったい。

そして1月18日、パーセルフォースから一通の手紙を受け取った。内容は「荷物がなくなってすみません。今調査中ですが未だ発見されておりません。賠償金の支払いには控えの原本を送ってください。」といったことが書いてある。オイオイオイ。このすれ違い、荷物の保管、チェックシステムが全く機能していない、これこそパーセルフォース!

高い航空便の運賃を払ってこれだけ遅延したのだから賠償してほしいもんだ、と思いながらいや、やはりパーセルフォースとはこれ以上関わり合いたくない、と忘れようとしていたら、約1ヶ月後に再びパーセルフォースからの手紙。「荷物は無事配達されたと確認できました。

今後もパーセルフォースを宜しくお願いします。」

だって。もういや!

イギリスの英語学校では苦情の手紙を書き方、苦情の言い方を教えてくれます。なぜかといえば、イギリスで暮らしていると、日本ではありえないような理不尽で不合理なことに泣かされることがよくあるからです。。

Cable London編

ロンドンでは地域によってケーブルロンドンのテレビ、電話のサービスが受けられる。電話料金はBT(ブリティッシュテレコム)よりも若干安めに設定されているようだ。テレビの方もケーブルだけあって、画像は一定して綺麗なことが多い。電話番号は変更しないでいいこと、ネット代の電話料金も馬鹿にならないし、ケーブルのインターネットプロバイダーサービスにも興味があったので、今回BTからケーブルロンドンの電話に変更することにした。

水曜日

電話線の工事という事で水曜日の午後4時以降のアポを取った。で、その水曜日、待てども待てども家のベルは鳴らない。前日に電話で確認してあるだけに、日時に間違えはないはず。そうしてやっとベルが鳴ったのは午後8時近かった。まあ来ただけよかった、と工事に取り掛かってもらう。

しばらくドリルで壁に穴をあけたりしてソケットだけは取り付けられたが、時間が遅くて既にオフィスが閉まってしまったので、今日はまだ電話線開通には至らない、明日また誰かがくるから、と言われた。まだBTの回線が使えるので何も問題はないし、了解して翌日をむかえた。

木曜日

翌日、誰もこない。一日結局誰もこない。。

金曜日

金曜日の朝一番でケーブルロンドンに電話する。これこれしかじかで、と説明すると、後はオフィスの方で切り替えるだけだから大丈夫、これから20分程でBTラインは通じなくなるから、ソケットをケーブルロンドンの方に差し替えておくようにと言われる。昨日の一日は一体なんだったのだ。

はたして、数十分後、BTラインはその通り使えなくなった。さてと、ケーブルにソケットを差しこんでみるが、これまた何のトーンもしない。この時点でうちの電話は使い物にならなくなってしまったので、外の公衆電話を探す。ケーブルロンドンに電話をしてこれこれしかじかで、と説明するともう30分くらい待ってみて欲しい、という。

さっぱりつながる気配がない。いやあーーーな予感がした。

お昼過ぎ、3度目のケーブルロンドンへの電話。これこれしかじかと説明する(電話にでる人がいつも違うので説明せざるとえない)と、数分待たされたあげく、その間に公衆電話の度数はどんどん減っていき、結局違う部署に電話をまわされた。そこで再び現状を説明して質問にいくつか答える。結局エンジニアが電話線のチェックにいかないと駄目だと言われて、「おそらく今日の午後中にはエンジニアが行けるはずだけど、何時とは約束できない。ごめんなさいね。でも開通したかどうか自分でもチェックしつづけてみてね。」

ほとんどあきらめ状態。。大分こういうイギリス流仕打ちには慣れてきたけど、電話線が通じないのは本当に不便だし、陸の孤島にいる気分がしていやだ。何をしても気分が散漫になってしまうし、フックをあげては何も音がしないのを確認するのは寂しさをよりつのらせる。

駄目もとで午後5時過ぎ、再び公衆電話から電話してみる。かくかくしかじかなんだけど、何時頃できるかしら、と聞いてみたら「今日といったら今日のうちのいつか。数分後かもしれないし、もっと後かもしれないし。もしも明日の朝起きてまだ電話がつながってなかったら、その時は叫ぶなり、罵倒の言葉をいくらでも僕らに言ってくれていいよ。僕達はそれを聞くしかないもんね。」。。そうですか、はあ。思わずふん、と鼻で笑ってしまった。

想像どおり、何時になっても電話は開通せず、そのまま夜を過ごして翌朝になった

土曜日

午前9時からオフィスが開くので、すぐに公衆電話に向かう。一度目の電話で再びこれこれしかじかと説明する(怒っているのもあるし、何度も説明してるのでやたら流暢に早口に英語がでてくる)とカスタマーサービスに電話をまわすからと言われる。2,3分はたっぷり待たされてようやくつながったかと思ったら、音声サービスで「また後でかけなおしてください。」というメッセージが流れて電話は切れた。

こちらもぷちっときれる。

いいかげんにせーよ!

電話代2ポンドかえせえ!!


一人で電話ボックスを蹴り上げながら、再び電話。また待たされる。今度はどうにかカスタマーサービスにつながったので何度目になるかわからない説明を繰り返す。向こうは私の説明とコンピューターの記録で今までの経過がわかったようで、「少々お待ち下さい。」と、ここでまた2,3分待たされる。相手が電話口に戻ってきて「今日の午後1:30pmから3pmの間にエンジニアが伺います。」と言うので

「Are you sure??」

と何度も確認した。必ずエンジニアが行くからと言われ、もうこちらも疲れてしまって何も言葉がでない。おそらく向こうは昨日までの経過がわかった上で、先にエンジニアのアポをとっていたようだ。わかった、と言って電話をがちゃんと切った。ふかあーいため息がでた。

なるべく気をまぎらわせようと、日本のテレビ番組のビデオなんか見ながらゆっくりしたお昼を食べた。ビデオを見終わって、イギリスのテレビをちらちら見ながら時間は3時を過ぎた。何の音沙汰もない。ここはちょっとくらい遅れることもあろうと、色々気をまぎらわせてみるが、3時30分になった頃に一応再び公衆電話に向かった。カスタマーサービスに電話してまた新しく話す人に一から説明する。いつもどおり「少々お待ち下さい。」と言われて待たされる。このケーブルロンドンとの公衆電話での通話の為に新たに買ったBTの5ポンド(実質6ポンド分話せる)のテレホンカードが確実に、着実に減っていく。ようやく電話口の女性がエンジニアと連絡がとれたと言い、どうも交通渋滞にはまっているので後20分くらいで到着ようだと言われる。

結局家のベルが鳴ったのは4時丁度。これはかなり嬉しかった。勢い勇んでドアに迎えに行く。確かにケーブルロンドンのプレートを下げている男性2人は、一応シャツとネクタイはしているが、半そでの左腕にはかなり広範囲に刺青が見える。部屋まで来て、電話が不通なのを確認してかなり下町のなまりで「道具をとってくるから。」と外のケーブルをチェックにし行ってしまった。20分もしただろうか。刺青の男性が戻ってきて、

「ケーブルが切れてしまっていて、今日は直らない。」
(ガガーン・・・)


彼いわく、地中に埋まっているケーブルが切れてしまっているので、これからケーブルロンドンに連絡して、願わくば月曜日にケーブルを直すから、ということだった。彼のせいではないのだろうが、昨日のうちにこれが分かっていれば、今日土曜日にどうにかなったかもしれないのに。。「金曜日から電話が不通で、今日も明日も駄目。。とにかくすごく困ってるんだけど。。」と訴えるが、どうにもならない。ものすごく、がっかり。

日曜日

なるべく電話やネットのことを考えないように一日を過ごす。夜中いきなりテレビの画像がぶちっと切れる。これもまたケーブルロンドンのテレビだった。一体ケーブルロンドンはどんなサービスしているっていうんだ!

月曜日

朝もケーブルロンドンの画像は全く映らず。朝から出かけて、午後3時頃帰宅してテレビをチェックすると、こちらは元通りになっていたが、電話は相変わらず不通のまま。今日の修理の予定を確認してもらう為に、今朝は同居人に電話をかけてもらうことにしてあったので、まず仕事場にいる同居人に連絡をとる。そうしたら今日の午前中に修理は済むはず、外部のケーブルの修理だけだから家にはいなくてもよい、もし問題があったら同居人の仕事場に連絡する、ということを確認したというのだ。まったくいい加減だすぐにカスタマーサービスに連絡をとる。今回はあまり待つことなくつながって、午後5時30分から7時30分の間にエンジニアが来ると言う。しかも在宅して待機していて欲しいと言う。言ってることが違うじゃないかと思ったが、了解して家で待つことにした。

あんまりかりかりするのは気分衛生上もよくないので、音楽なんぞかけながらエンジニアがこない場合オフィスに再度電話をする為の時間を確認したりしていたら、午後5時頃にドアベルがなる。かけて降りていくと、はたしてエンジニアが二人いてこれから工事にとりかかるという。外でがんがんドリルを使う音が聞こえてくる。なるべく多大な期待はしないように、と気をまぎらわせながらご飯の支度をしてみる。午後6時頃再びエンジニアが戻ってきて、「直ったと思うから確認してみる。」と言うではないか。おお、こんな頼もしい言葉を聞くのは久しぶりだ。(涙)しばらく無用の長物だった部屋の電話が生きかえった!受話器をとると「プー」と音が聞こえる!嬉しいよー^o^

というわけで電話回線が再び戻ってきたので、さっそくこの記事を更新することにしたのでありました。

あびだよりについて

このブログには過去の思い出から現在の猫たちとの生活までが保存されています。London Storyは1998年から2000年までの在英時代の記憶のかけら、Catsにはブログを始める前の記憶のかけら、そして2004年から始めたあびだよりには現在一緒に暮らしている猫たちの様子をアップしてます。

以前使っていたブログツールがサービス終了したこともあり、MTに移行する以前に頂いたコメントが復活できなくなってしまいました。これまでコメント下さった方、申し訳ありません。ぺこり。

ゆっくりペースの更新ですが、たまに覗きに来て下さると管理人は喜びます。多分、猫たちも。

About Aby Family

3匹のアビシニアンファミリ

  • 2001年7月30日生まれ親父。2010年5月21日虹の橋。      
  • 2005年1月10日生まれ奥さん。
  • 2006年4月26日生まれ第3女子。


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